嫌な仕事は辞めるべきか?つきまとう我慢の弊害

 

仕事における我慢は、どこまで耐え続けるべきでしょうか?

 

日々の業務において、ストレスや不満を抱えながら働いている人は少なくありません。

我慢を続けることは一時的には問題を避ける手段となるかもしれませんが、長期的に見ると心身の健康に重大な影響を及ぼすことがあります。

 

この記事では、我慢を続けることで生じるリスクやその影響、そして仕事を続けるべきか辞めるべきかの判断基準について詳しく解説しています。

心身の健康を守り、より満足度の高い仕事環境を手に入れるために、ご自身にとってより良い方向を選択してください。

 

いっぽ

決断は人それぞれ。

 

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嫌な仕事はいつから嫌だったのか

 

思い返すと、嫌な仕事はいつから嫌だったのでしょうか?

自分の置かれている状況や隠していた内面を見つめ直すことで、今の仕事を続けるべきか辞めるべきかの対応は変わってきます。

 

実は最初から嫌だった

 

最初から仕事が嫌だと感じていた場合、その仕事が自分に合っていない可能性は極めて高いです。

今一度自分のことを見つめ直し、思い当たる節がある場合には、早期に対策を講じることが重要です。

 

自分の適性と合致していると思い込み、意気込んで仕事を始めてみたものの、他人の方が向いていたなんてことは往々にして存在します。

自分の本来の適性に目を向けず、気付かぬ内に蓋をしてしまったことで、いつからか「生活のため」だけに仕事を続けているという状態へシフトしていきます。

 

自分でも気付かぬうちに小さな我慢を蓄積していけば、やがてそれは大きなストレスへと変貌を遂げ、仕事を辞めたいという気持ちとして外側に現れてくるでしょう。

 

最初から仕事が嫌だと感じていた可能性のある場合、自らの適性をもう一度再評価してみることが望ましいです。

必要にあわせて早期の転職を検討していきましょう。

 

いっぽ

長期間のストレスに晒されて疲弊している可能性もあります。

 

最近嫌になってしまった

 

最近になって仕事が嫌だと感じるようになった場合、環境の変化や自身の成長による仕事とのミスマッチが原因であることが多いです。

この場合においても、今一度現在の自分の状況をしっかりと分析し、対策を講じることが重要です。

 

仕事内容の変化や、部署の移転、周囲の人間関係の変化などは、突然の環境変化も相まって仕事が嫌になりやすいものです。

また、たとえその時は情熱を持って挑んだ仕事であっても、自身が成長を遂げてしまえば、同じ仕事内容であったとしても、バーンアウトと呼ばれる燃え尽き症候群は発生しやすくなってしまいます。

 

私が10年ほど勤めた会社を嫌になった経緯も、大体が上記のような周囲の変化に加え、毎日同じことを繰り返していた日常にストレスが限界を迎えてしまいました。

 

最近になって仕事が嫌になってきたなと感じた場合には、まずは環境の変化や自身の状況を分析することが重要です。

ストレスの出どころが何なのか把握することが出来れば、この仕事を辞めるべきか続けるべきかの判断もしやすくなります。

 

いっぽ

外側の環境と一緒に、自分の内側にも目を向けてみてください。

 

仕事を辞めるべきかどうかの判断基準

 

身体や心の健康状態への影響

 

やむを得ませんが、身体や心の健康に悪影響が出ている場合には、仕事を辞めることを検討すべきです。

仕事と健康を天秤にかけた際、恐らくほとんどの方が健康を重視することになるはずです。

 

過度なストレスは、心筋梗塞や脳卒中などの重大な健康リスクを高めてしまいます。

また、今回のケースのような慢性的なストレスを抱えてしまった場合は、うつ病や不安障害のリスクを増加させてしまいます。

 

私も以前の職場に勤めていた際、何年にもわたる慢性的なストレスを抱えた結果、正常に声を発することが出来なくなってしまいました。(今では完治しています。)

後ほど詳しく紹介します。

 

心身に悪影響を与えている場合には、病気が表面化してしまう前に、転職や退職を検討するべきです。

 

既にメンタル負荷が増大しており、「職場に言い出せない」「上司に辞めたいと言えない」という際には、新しい退職の形について紹介したページがありますので、そちらをご参照ください。

 

いっぽ

身体が壊れてからでは遅いです。

 

仕事の楽しみや満足度の低下具合

 

自己の成長も相まって、仕事の楽しみや満足度が著しく低下している場合、その仕事が自分に適さなくなった可能性が高いです。

このような場合は、キャリアアップや心機一転など、持続的な満足感を得られる仕事に転職を検討することが推奨されます。

 

仕事の満足度が低下することは、生産性の低下や離職率の増加へとつながります。

今は騙し騙し仕事を続けていたとしても、3年後や5年後も今の仕事をつまらない気持ちのまま続けていられるでしょうか?

 

自分の能力が高まるにつれ、社会に必要とされるスキルや環境などは変化していきます。

また、会社の方針の変更や、業務内容の変更などによっても、仕事に対する満足度は低下していくでしょう。

 

仕事から楽しみや満足感を得るためには、現在の自分の状況を深く見つめ直し、人生の幸福度を上げる選択をとることが大切です。

 

なお、自身の能力が入社時より明らかに上がっている場合には、転職するにしても、会社に引きとめられる可能性が非常に高いです。

会社からの引き止めに関しては、『職場からの最終関門「会社を退職できない」への対抗策』のページにて詳しく解説しておりますので、そちらも併せてご覧ください。

 

いっぽ

ずっと同じ仕事を続けるにも隠れたリスクが伴う。

 

仕事を続けるべきかどうかの判断基準

 

一生この仕事を続けるのか?

 

会社の倒産や会社からクビを言い渡されることがない限り、基本的に今の仕事は継続していきます。

一生この仕事を続けるかどうかは、自分の価値観や人生の目標に基づいて判断していきましょう。

 

現在は昔と違い、仕事においての安定性だけでなく、自分の価値観やライフスタイルに合った働き方が求められています。

20~30代に限った話ではなく、40歳を迎えたことで心機一転、50代からのキャリアチェンジなどという話は、もはや珍しい話ではありません。

 

たくさんの生き方がある現代において、今の仕事を一生続けるのか、それとも新しい人生を歩み始めるのか、自分の価値観や人生の目標と照らし合わせて考えてみましょう。

 

いっぽ

私は以前の職場を退職して以来フットワークが軽くなり、今ではたくさんの仕事を経験させてもらっています。

 

キャリアアップをとるか、人生の充実度をとるか

 

同じ職場で会社への貢献を続ければ、職場内でのキャリアは自然と上がっていきます。

キャリアアップと人生の充実度のどちらを優先するかは、自分のライフステージや価値観によって大きく異なってくるでしょう。

 

高い役職やスキルアップは、自己実現や経済的安定に寄与する反面、定年退職までの自分の人生の充実度を喪失してしまうことへもつながります。

どちらもバランスよく追求するのが理想的ではありますが、適職であり天職でもあるような職種につける可能性は、一般的には著しく低いでしょう。

 

若い頃はキャリアアップを重視していたものの、家族を持つようになり、プライベートの時間を大切にしたいと変化することもあるでしょうし、キャリアアップよりも人生の充実度を優先した友人知人が羨ましく見えることもあるでしょう。

 

キャリアアップと人生の充実度のどちらを優先するかは、今現在置かれている自身の状況に応じて変化していきます。

果たして自分は役職が欲しいのか?それとも充実した人生を優先するのか?

自身のなりたい将来像を想像しながら、自分に合った選択をとっていきましょう。

 

いっぽ

考えるコツは、近くの未来だけでなく遠くの未来も一緒に想像することです。

 

嫌な仕事を我慢し続けるとどうなるのか

 

運営者の実体験

 

慢性的なストレスを抱え続けることは、一時的には状況を維持できるものの、やがて心身に深刻な影響を及ぼしていきます。

 

元々学生時代、縦社会の運動部に所属していた私は、少々のストレスなど特に気にすることもなく、元居た金融機関においても、上司からの叱責や営業ノルマに対して過剰なストレスを抱えることはありませんでした。

しかし、そう思っていたのは外面の自分だけで、身体の内側には少しずつストレスが蓄積されていました。

 

ある日のこと、いつものように出社し、上司と金融商品の営業展開について話し合っていたところ、突然喉に違和感を感じ、声がヒューヒューと上ずるようになってしまいました。

「風邪か何かかな?」と思い、その時は気にも留めていませんでしたが、症状が1週間、2週間と続くにつれ、次第に心は現実を受け入れ始めました。

 

「私の身体はストレスによって壊れてしまった…。」

 

この現実を受け入れた時、私の声は既に全く響いておらず、空気中に霧散していくような、か細い声へと変貌を遂げていました。

思い返してみればストレス過多の金融マンとしての人生…、ある程度我慢できてしまったことが、思わぬ形で私の身体を蝕む結果となりました。

 

限界を迎えた身体は次々と精神にも異常をきたし始め、メンタルの崩壊が始まる前に私は退職を決意しました。

結果的に、キャリアアップよりも自分の健康や充実した人生を選んだ形に収まりましたが、こんなことになるならばもっと早く決断すべきだったと、多少後悔が残ります。

 

いっぽ

思い返してみると、入社時から仕事に対して我慢を重ねていました(退職までおよそ10年)。ハァ…。

 

最終判断は自分自身

 

自分の人生を決めるのは自分です。

他人の意見や状況を参考にすることはとても重要ですが、最終判断は、自分の価値観や目標に基づいて行うことが必要です。

 

各個人の価値観や目標はそれぞれ異なるため、一律の解決策というものは存在しません。

自分が思う社会人としての生き方や、人生の目標に照らし合わせて判断することが、長期的な満足度や幸福度を高めるためには重要です。

 

先程紹介した私の実例においても、ストレスが全く貯まらないという人も居るでしょうし、そんな環境3日でギブアップという方も居られるでしょう。

 

自分の将来像をぼんやりと想像しながら、長期的に満足感や幸福感を得られる方角へと、自分の人生を上手くコントロールしていきましょう。

 

いっぽ

仕事は人生における大半の時間を占めます。より良い選択肢を選びましょう。

 

編集後記

 

今の仕事を続けるか、新しい人生を歩み始めるか、最も大切なことは、自分自身の心身の健康状態やこれからの将来に対する満足度を見極めることです。

 

本記事で紹介してきた、我慢を続けることで生じるリスクやその影響を頭の片隅に、自分の将来のためにより良い選択を決断してくだい。

 

いっぽ

あなたにも転機が訪れたのかもしれません。